その頃、隣の部屋では........


「あのね梅ネエ。最近私、平助を見ると凄い心の蔵がドキドキするの。平助が笑うと顔が赤くなるの。何でだろう。病気かな?」


「ふふふ。そうやね、それは病気や。」



「え!?治る?重い病気?」



「ふふふ。舞姫、それはね恋の病や。」



「こい?....コイ........恋...恋!?」




「ふふふ。」












その頃原田の部屋では....




「なぁ左之さん。俺な、最近舞姫を見てるとすっげえ胸が暴れてよう。これ何なんだ?俺病気?」



「そうだ。それは重い病気だ。」




「えっ!?何の!?」



「恋だよ。恋。」





「こい....コイ........恋....恋!?」




似た者同士というべきか....





「平助にも春が来たな....」



「舞姫にも春が来よったな。」