「皆……私達にお別れを言いにくるのね…」 「左之さんか…土方さん…どちらが早く来るんでしょうか…」 「あ!総司見て!」 琴音が指す方向を見ると2匹の蝶が庭を飛んでいた。 「綺麗ですね…」 「ここは…こんなにも穏やかなのに。鎮撫隊の皆は今頃戦場にいるのよね…」 「……琴音、久しぶりに剣の稽古を…」 「ダメ!もう少し元気になったらね!」 「ちぇっ」 唇を尖らせて拗ねる総司を可愛いと思ったのは内緒。