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慶応４年 1月
戦闘は鳥羽伏見両方面でほぼ同時に始まった。
鳥羽方向から砲声が聞こえると、新選組が布陣する伏見奉行所は、高台の御香宮神社の薩摩軍陣地から砲火をさんざんに浴びせられ、新選組の決死隊は剣を取って白兵戦を敢行するが、銃砲火の前に被害続出。
奉行所が炎上したため、幕軍は午前２時頃、淀城下へ退却することとなる。
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「くそ！銃相手じゃ歯が立たねえ！！！」
「刀なら向かうところ敵なしの新撰組だったのになあ……」
「……………」
「もう…刀がものを言う時代ではないと言うことですね」
決死隊として白兵戦を敢行した永倉と原田は多くの部下を失い戦意喪失していた。
