「この簪可愛いぃ~♡」 「こっちの簪も可愛いぃ~♡」 私達が選んだ簪はどことなく似ていた。 私が選んだのは浅葱色の簪に蓮の花のガラス細工が施されている物で、舞姫が選んだのは浅葱色の簪に桜のガラス細工が施されている物。 「「お待たせ〜い!(しましたぁ!)」」 私と舞姫は突然現れた二人に驚き、慌てて簪を元の場所へ戻した。 「二人共何か見てたのか?」