梅雨が明け、蝉が鳴き始める季節がやってきた。


夕方から雨が降り始め、暇な7人は怪談話を始めた。



「その時……髪の長い少女が男を井戸に引き摺り込んだの!!!!!」




原・永・平・舞「いぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」




「一君、顔が真っ青だよ。ぷっ…以外だな…こういうの苦手なんですね……ぷふっ……」



「……そんなことはない。そう言う総司も震えているぞ」




「い、嫌だなあ!寒いだけですよ!」





「ふふふ、皆の反応面白い!やっぱり夏は怪談よね!」





「じゃあ次俺が行くな!今から話すのは俺が実際に体験した話だ!」




「なんか面白そうだね!」




「も…ムリ……絶対喉潰れる…」





「「俺も」」



「これは、俺がまだ餓鬼の頃だった。家の近くに気味の悪い川があったんだ。ある日、俺はそこに魚を釣りに行って、じゃんじゃん魚を取っていたら異変に気付いた。正面を見るとそこには俺を睨みつけながら川の上に佇む青白い顔の女がいたんだよ!!!!!!!!」




ゴロゴロゴロゴロ ガッシャーーーーーン



スパンッ




全員「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」





「うるせえーーーーーー!お前らさっきからギャアギャア五月蝿えんだよ!こっちは仕事してんだ!静かにしやがれ!!!!」




全員「……………………」




「聞いてんのか!?……って…皆死んでんじゃねえか…」