「くそっ!なんで山南さんが!」


「なんで……なんで山南さん…」




「こなくそ!」



「……………」




「総司、大津まで行って山南さんが見つからなかったらそのまま戻って来い」




幹部「っ!!!!」




「わかりましたっ!」



「あと、琴音を連れて行け。何かあった時の為にな…」




「分かりました」





総司に大津までと追手を任せたのは鬼の小さな優しさだった。



みんな、総司が山南さんを連れて帰ってこないことを強く望んでいた。