次の日。 『琴音、琴音!』 私の名を小声で呼ばれたことによって目を覚ました。 「ん…だれ?」 『私よ琴音!舞姫!』 「こんな朝早くにどうしたの?」 『お腹空いてるんじないかと思ってお握り作ってきたよ!』 「わぁー!ありがとう!昨日の夜から何も食べてないの!本当ありがとう!」 『ふふふ、そうだろうと思って持って来たのよ』 「ケホッケホッケホッケホッ……おいしい」 『琴音……その咳…』 「ん?あぁ、風邪だよ」