「ズビッ」



「ふはっ!酷い顔!」



「うるさい」



「舞姫……悩んでいた理由はそれだけじゃないでしょう?」



「………ふふふ。琴音には何でも分かるのね」




「そりゃ、伊達に親友やってないからね!」




「誰にも言わないでね。特に古株には。」



「わかった」




すると舞姫は私にだけ聞こえるような声で話し始めた。


きっと舞姫も後ろで盗み聞きしている古株に気がついたのだろう。



「実はね…………」





舞姫の話はこうだった。



少し歴史が遅れているが全てが史実通りに動いている。


だからそろそろ伊藤甲子太郎率いる御陵衛士が結成される。



その中には平助も入っている為、舞姫も御陵衛士に加わると言う事だった。





「誰かに言ったら絶交だからね?」





「ま…い………うぅ…っ……私を1人にしないでよぉ……」



「ごめんね……こと…ね………」




「ねぇ舞姫、知ってる?親友ってねいっぱい種類があるんだよ」




「種類?」



「そう。親友と心友と神友。親友は親しい友。心友は心の友。神友は最上級、神レベルの友。私と舞姫には全部当てはまると思うんだ」