総司は中に入ると土方の前に土下座した。



「土方さん、僕はまだ戦えます。戦線から外さないでください。お願いします」



「っ!?ダメだ!今のお前には戦えない!それに……武士が簡単に頭を下げてんじゃねぇ」



「戦えます!!!土方さん…どうかお願いします。戦えないとしても皆の盾くらいにはなれます!」



「いや、ダメだ。この事は近藤さんにも伝える。」




「……っ………」




土方にそう言われると総司は部屋を飛び出してしまった。



「土方さん、貴方は総司の為を思って苦渋の決断をしたことを私は知っています。でも実際それは総司の為になっていません。貴方も薄々感じていたんじゃないんですか?」



「あいつは……俺の弟みたいなもんなんだ。死なせなくねえんだ。頼むから……分かってくれ」




「歳三、私ね今の気持ちを作り上げるまで凄く時間がかかったの。本当は外にださないで一日中布団に縛り付けたいって思ってた。でもそれは総司の為じゃなくて自分の為だった。総司には総司の志がある。それを尊重してあげないといけないと思ったの。」



「ムリだ…戦には出せねえ。」




「………そっか。じゃあ私は総司が心配だから行くね」
































琴音「史実に総司は悲劇の天才剣士と残っているということを忘れないでください」





土方「っ!」


スパンッ



「俺は……どうすればいいんだ……総司…っ……なんでお前なんだ……」