「琴音っ!今まで……今までどこにいたんですか…っ………」




「…………長州にいたの」



「何?」




うっわ。なんか歳三勘違いしてるよ。



すっごい声低かったよ!



怒ってるよ!



「ちょ、待って!違う!私、拉致されたの!小五郎に!」



「小五郎って桂小五郎?」



「そうそう!あと晋作と……玄瑞に…ね。」



「琴音?」




「………ん?」



一瞬顔を歪めた琴音に気づいたが何事もなかったかのような笑顔に総司は話しにくいことが分かった。


「…………………おかえり。」



「ふふふ。ただいま!」




「そこまでだ。再開を喜ぶのは良いがここは俺の部屋だ。それに琴音は報告することがあるだろ。総司、お前はそろそろ巡察の刻だ。さっさと準備して行け」



「チッ。クソ土方め(ボソッ」




「聞こえてるぞ!!!!!!」




土方に怒鳴られると総司は私の頬にチュッとキスをすると一目散に逃げて行った。



「ったく。あいつは」