「琴音、俺が良いと言うまで刀を落とすなよ。」



「わかった」




「ふぅ................よしっ。」



錦はそう言うと小刀をお腹に突き刺した。




「うっ............ぐぁぁぁぁぁあ........琴っね....っ............」




「さよなら....錦。」



ザシュッ



私が刀を振り落とすと錦の首から勢い良く吹き出した血を浴びた。




首は....音を立てて落ちた。



カランッ



私は膝から崩れ落ちた。






膝が…体が……震えが止まらない。
 
   


「頑張ったな。泣いてもいいぞ。」




「私は....泣きません....っ....。」




「そうか、お前は強いな。今日はもう帰って休め。」



「はい。ありがとう....ございます。」




私は屯所へ帰った。