「さすが壬生浪士組の副長なだけあるね。なんでも分かっちゃうんだ。」
「お前等は色々と分かり易い。」
「そうかな〜?」
「あぁ。んで、なんでお前は人を斬ることを嫌がる?壬生浪士組の隊士なんだからいい加減覚悟を決めろ。」
「分かってるけど........人を斬ったら....その人の人生はそこで終わっちゃうんだよ?」
「んなこたぁ分かってる。でもな、悪人を野放しにしていたら京は荒れる。壬生浪士組の仕事は?」
「....京都守護職....」
「そうだ。京を守るのが俺らの仕事だ。悪人がいたらどうしなければいけない?」
「....斬る」
「だな。じゃあお前の仕事は?」
「京の治安維持。」
「そうだ。お前はこれから悪人が刀を向けて襲ってきたらどうする?」
「......私は......斬....れるかな....?」
「出来るだろ。お前は剣術も体術も強い。あと鍛えるべきとこは心だ。」
「心....ね....。」
「あぁ。お前ならできる。頑張れよ。」


