雨が降ったら恋の予感



蓮の手は昔と違って…大きくて、少し骨ばってて。

何か妙に緊張した…


「次は、射的しよーよ!」


「俺、射的は自信あるからっ!久しぶりに勝負するか?」


「やだやだ!私、弱いし…(泣)」


「分かったよ。打てそうになかったら、俺に言えよ?」


「うんっ!ありがとう。」


よーしっ!


「お兄さん、射的しまーす!」


「はいよっ。どうぞ?」


ポコン…とすっ。


ありゃりゃ?

全く違う方向に飛んじゃった。


リベンジだぁー!


ポコン…かちっ。


おっしぃー!

あとちょいだったのに!


そうこうしているうちに、ラスト一回になってしまった…


「蓮、お願い!あのネックレスが欲しいの。」


「了解っ!」


かーん…


すっすごい。

蓮が当てた!

一発で…


「ありがとう!蓮、凄いねー。」


「そうか?まぁ、よかったなっ!」