「美緒!遊園地行く事になったよ!」 と嬉しそうに言ってきた花鈴の声で、我に返る。 そこでやっと、 あたしは佐倉から視線を逸らす事ができた。 「うんっ!」 もし、花鈴に話しかけられなかったらずっとあのままだったのかな? なんて思ってしまうほど、 時が経つ時間が遅く感じた。