いつわり☆




「あー。うん。あのさ、さっき、洸に言おうとしただろ」



背を向けて立っていた櫂斗は、



あたしと目が合うようにこっちを向いてきた。



「えっ」



あたしは櫂斗の目を見る。



逸らしたいけどなぜか逸らせない。