いつわり☆



「いや、ちょっとね」


内海君は笑いを堪えているのか声が震えている。



「ふぅーん。つぅか、美緒借りてく」



そう言われた瞬間、



腕を引っ張られてそのまま櫂斗に倒れこんでしまった。



櫂斗は見事にあたしを受け止めると教室を出る。