私上原 瑞希は、今日憧れだった桜華高校に入学する。

あたしの目標は、野球部のマネージャーになること+カッコイイ彼氏をgetすること。

中学生のときは、ソフトボール部に入部してて、恋愛なんてどーでもいーって思うくらいソフトに夢中になっていた。

でも、今は違う。

どんな、高校生活が待っているのかとワクワクしながら、あたしは、家を出た。

すると、後ろから、

「瑞希〜!!おはよー☆」

というなじみのある声がした。

ふりかえると、そこにはあずきがいた。

あずきは、中学のときからの大心友で、あたしと、同じソフトボール部に入部していた。

バカですごーくドジだけど、とにかくいいヤツだ。
あずきも、あたしと同じ桜華高校に入学する。

あたしと、あずきが、桜華高校に着くと、クラスが書かれた紙が貼ってあった。

運良くあずきと同じクラス☆で、席も近かった。

あたしが、浮かれていると、

「うるせぇー。静かにしろよ。」

という声が聞こえた。

声がした方を見るとそこには翔平がいた。

翔平は、私の幼なじみで、私だけにイジワルな事を言ってくる。

まっ、まさか高校までコイツと一緒だなんて(*_*)

「なんで、あんたがこの高校にいんのよっ‼」

「それは、こっちのセリフだ。なんで、お前みたいなブスと一緒の高校なんだよ。」

嫌な予感がした。なんでかっていうと翔平は中学のとき、野球部だったから。

まさか、部活までコイツと一緒ってことはないよね??

おそるおそる聞いてみた。

「翔平、何の部活にはいるつもり??」

「俺?俺はもちろん野球部だけど。」

聞いた私がバカだった。だって、翔平には野球しかとりえがないから。

コイツと同じクラスで、同じ部活なんて最悪ー。
そんなことを考えていると、先生が

「今から、入学式だから、廊下に並べ。」

といった。


入学式が終わり教室に戻ると、先生の自己紹介があって、すぐ解散になった。

私と、あずきとなぜか一緒に翔平の3人で、野球部が練習しているグラウンドにいった。

グラウンドには、約60人ぐらいの先輩達が一生懸命練習していた。

私には、先輩達の姿がすごーくかっこよくみえた。

私たちが、練習を見ていると、私たちに気付いたひとりの先輩が話かけてきてくれた。

「君たち入部希望??」

「はいっ!!」

「俺は、野球部のキャプテンの倉持 一輝だ。
入部届けは、担任の先生にもらって、明日提出してくれ。明日の放課後にそれぞれ自己紹介してもらうから。」

私たちは、

「よろしくお願いします!!」

と言って、グラウンドを去り、先生に入部届けをもらって帰った。