「僕が一緒に待ってます!」





突然聞こえたその声。




聞き覚えのない声に、
家族全員がキョトンとした。




声の聞こえた方を一斉に見る。





「あ....えへへ。僕もお化け屋敷入りたくなくて」





あはは、と
照れくさそうに笑う男の子。




パッと見お兄ちゃんと同い年くらい。



お兄ちゃんはこの時小学3年生。

私と4歳差。




この子もお化け屋敷が怖いのかな?



小さな疑問が残る。





「....どうしようかしら」



「いいんじゃないか?この子に見ててもらおう。しっかりしてそうだしね」





家族会議で決定。



私はこの男の子と外でお留守番となった。









....まぁ、今考えれば
こんな小さな子供を放置するのもどうかと思うけど。