ダイスケと二人きりで部屋にいるとか、色んな意味でおかしくなりそうだよ…。
「なあ」
「ん?」
先に沈黙を破ったのはダイスケだった。
「何で俺と登下校してくれなくなっちゃったの?」
そんなこと言われたら、うぬぼれちゃうよ、あたし。
「何でって…。ダイスケ、彼女いるんじゃないの?」
「…強いて言うなら、サッカーが彼女だ」
見事なドヤ顔で言ってくるダイスケ。
ということは、あの日見たあれはあたしの勘違いだったのかな。
「何だー。せっかくあたしが気を利かせて1人で登下校したのに、あの子と付き合ってないのか~」
「おい、あの子って誰だよ」

