階段を降りると、古い扉が現れた
その扉を開けると、小部屋になっていて、部屋の中心には井戸があった。
「お爺ちゃん、此処は?」
「この井戸から水はでない、井戸はある時代に繋がっている」
ある…時代?
「その時代は妖怪が普通に町に溢れ、妖怪と人間が一緒に暮らしていた
ハルは、“彼ら”が見れるだろう?
私にも見える。」
「お爺ちゃんも…見えてたの…?」
お爺ちゃんはゆっくり頷いた
「だが、お前と私はまるで違う。
私は見えるだけ、だがお前は触れる、会話ができる、心を通わせられる…。
なぜなら
ハルがあの時代の巫女の生まれ変わりだからだよ」
「お前なら、この井戸に入ってあの時代にいける。
普通の人間は、ただ落ちて死ぬだけだ」
待って…
待って、お爺ちゃん
状況が全く読み込めない…
私が、いつかの巫女の生まれ変わり?
あの時代にいける??
