「なんだよ、行かなきゃって、お前の家じゃん。」
「呼ばれたの…夢の声に」
「ハル…」
境内から神主であるお爺ちゃんが降りてきた。
「お爺ちゃん!!私…」
「ハルに…話さなければならない時がきたな」
そう言って、お爺ちゃんは
私を境内に手招きした。
「花江さん、新くんにお茶でも出してやってくれ、部屋で。」
「なんで!?俺には!?」
「君には関係のないことだよ」
「行きましょ、新くん」
新は悔しそうな顔をしていたけど、
お爺ちゃんには逆らえず
お母さんと一緒に家に入っていった。
境内に入ると、お爺ちゃんは床板を一枚外した、その下から地下へと続く階段が現れた。
私は黙ってお爺ちゃんの後をついていく
