君の隣。






3日後の夜。

お母さんが誰かとずっと長電話をして盛り上がっている。

その隣であたしは、また今日も連絡なしか…

そう思っていた。

お母さんの長電話が終わり、5分後くらいに

あたしの携帯の着信音が鳴り響いた。

まさかと思い、すぐ携帯を手に取ると、

《まゆ》
と表示されていた。

まゆか…ゆうとかと思った…
まゆ、こんな時間にどうしたんだろう?

『もしもし?』

『あ!みゆ!?ちょっと話したいことがあるから、
今から、あの海のとこに来れるかな?』

あたしの家の近くには海がある。
あの海ってゆうのはそこのこと。

まぁ、近いし、
話したいことがあるなら行くしかないよね。
でも、お母さん許してくれるかな…

あたしの家は夜には厳しくて、
そんな簡単には夜外にだしてもらえなかった。

『お母さんに聞いてみるね!』

『わかった!』

『ちょっと待ってて!』

『はーい♬』

《お母さ〜ん!》

《どしたのー?》

《まゆが大事な話あるらしくて…
今から海のところまで行ってきていいー?》

《いいわよ♬ 》

《ありがとう♬》

いつもなら、夜はダメって言うお母さんが
今日はあっさり許してくれた。
機嫌がいいみたいww

『もしもしまゆ?』

『どーだった?』

『いいって!だから今から行くね!』

『よかった♬ なら待ってるね!』

『はーい!♬』

まゆの話したいことって何だろ?

たくみくんと何かあったのかな…?
でも、明るい声だったし、
悩んでる感じじゃなかった。

まぁ、とりあえず行ってみよう!

『いってきまーす!』

『はーい!いってらっしゃい♬』

機嫌のいいお母さんにそう言って
家をでた。