君の隣。







あたしたちは今、

3日後の文化祭に向けての準備をしている。

メイド喫茶だから、

メイド服を用意したり、看板を作ったり…

すごく忙しかった。

すると1人のクラスの子が
『ちょっとぉ〜!誰か〜!』
と叫んでいた。

あたしは手を止めてその子のところへ走って行った。

『どーしたの??』

『あ!倉田さん!ちょっとやってほしいことあるんだけど…』

『いいよ(^^)何すればいい?』

『メイド服、試着してみてくれない?
サイズはかりたくて…』

『え、いま!?』

『うんっ!』

今か…クラスのみんなもいるし、
もちろん西村くんも…恥ずかしいなぁ。

でも助けてあげたいし…んー…

『あ、できないならいいの!無理にごめんね?』
と言われた。

よし!手伝いたいし着よう!

『いいよ!着るよ(^^)』

『えー!ありがとぉ!これなんだけど…』

そう言って差し出されたメイド服。

『きゃー♡すっごい可愛いね♡』

『でしょでしょー!力作♡♡着てみて!』

『わ、わかった!着てみるね!』

うわー…何かすごい緊張する…

こんなフリフリの可愛い服…

そしてクラスの子に
『あのー…どうかな?』
と聞くと、

『……。』

え、何も言わない…変なのかな?汗
恥ずかしいよ…

そう思っていると、

『倉田さん!すっごい可愛い!♡
似合ってる♡♡』
と言われた。

その声の大きさにみんなが振り向く。

みんながあたしに近寄って来る。
《きゃー♡倉田さん可愛い〜♡似合う♡♡
本物のメイドみたい♡♡》
とみんなが言ってくれる。

ちょっと恥ずかしいけど、
嬉しかった。