奈々穂side 「よかったな,問題なくて」 「うん。まあ,軽く滑っただけだし」 零夜と病院を出てまた車に乗り込む。 「♪~」 家まで走っていると,零夜の携帯がなった。 ディスプレイには≪風雅【フウガ】≫の文字。 「今運転中だから出て」 「うん」 零夜に渡された携帯の通話ボタンを押す。 「もしも…『兄貴ー!!今何処?!』」 「…電話に出てる相手を確認してから話しなさいよ」