「調子乗らないの」 「はいはい。ほら行くぞ」 「うん」 零夜は私の腕を引っ張って,ズンズン先を行く。 「何処行くの?」 「駐車場。車で来たから」 「お,今日だけは気が利くわね」 「今日もだろ,今日も」 「そーですねー」 「流すんじゃねぇよ」 零夜は,くしゃっと私の頭を撫でる。 何か懐かしいような。