「てか多分,皆加賀ちゃんのこと好きだよねー」 双葉はプールサイドに手をかけながら,ボーっとする。 「皆って,涼と修大か?」 「そうだよー。それと」 ん,と俺を指差す双葉。 うーんと。 「何?」 「だーかーらー進ちゃんも好きでしょー?加賀ちゃんのこと」 「は?!」 意味が分からない。 俺が加賀っちを好き? そんな事考えたことがなかった。 友達って言うか,そんな存在でしか見たことなかった。 …本当にそうだったか?