嫌な予感はますます大きくなっていって。 「ペロッ」 「涼!!」 「やっぱ唐揚げはうまいね~」 涼はごちそうさま,と言いながら立ち上がる。 「俺はもう教室戻るから~」 「おいー!!」 「じゃね~」 「パタン」 「…」 見てしまった。 奈々穂に顔を近づけて取る時に確かに。 涼は俺の顔を見ていた。 ニヤリと笑いながら。 「はっ」 負けねぇよ? 俺だって興味あるんだよ。