「とりあえず一旦降りて…」 「じゃあいっしょにご飯食べる?」 「食べるからどいて」 「は~い」 なんて身勝手なんだ。 私が弁当をもって涼といっしょに廊下へ出ると。 「お,奈々穂じゃん」 「山崎君」 山崎君が手に弁当をもって隣のクラスから出てきた。 「双葉と進と涼,いるか?」 「涼ならここに。連れてくなら連れてって」 「え~,加賀ちゃんひど~」 「…佐々木君,双葉,山崎君が呼んでる」 「無視?!」 「あー修大ー!!」