キリアは会うたびにだから,そろそろ慣れてきている。 「そっか。キリア外国人だろ?」 「うん。だからイギリスの文化がまだ,ね」 「ははっ,奈々も大変だな」 「本当よ」 ふう,と息を吐くと,進は私の頭を撫でた。 「そういや,俺にずっと会いたかったって言ってたよな?」 「え?あ,それは,その」 そうだ。 私,進に会ったからって舞い上がってそんな事口走ってたんだ。 「俺もだよ」 「え?」 私が頬を押さえていると,進はぼそっと呟くように言った。