明日の君は笑う



私がもう1度謝ると,双葉はニコッと笑ってくれた。


「いいよー!」


「別にそういうことならな」


「ありが「俺は許せね~けどな~」」


私がお礼を言おうとすると,柔らかい言葉で遮られた。


「涼…」

「本当にごめんって思うなら」


涼は屈んで私の唇に触れた。


「…っ?!」


「奈々穂からキスしてよ」


「な「ちょっ,涼?!」」


「なにいってんだ,お前」


「そうだよー!!加賀ちゃん相手にしなくていいからねー?!」