「そうだな」 「じゃ~探しますか~」 「見つけたら連絡しろよー?」 「はいよ~」 俺らはそれぞれ第1~第6ゲートを探した。 そもそもどんな格好をしているかも分かんないのに,見つかるのか? そんな不安を抱きながら探していると。 「…はい。あと30分ほどでフライトです」 ふと聞きなれた声が鼓膜を揺らす。 あの音楽の時間,耳にした透き通った声。 「っ!!」 その声がした方向を見ると,いた。 「加賀っち…」