空港につくと,人はたくさんいた。 「加賀っちは?」 「今SPに探させてるよ~」 涼が指差した先には,黒いスーツを着て黒いサングラスをした,涼ん家のSPがいた。 「どうするー?この人だかりじゃ,変に探すと逆に見つからないよー?」 双葉は困ったような顔をしながら言った。 「でも探すしかないだろ。フライトまであと何分だ?」 「あと,30分ってとこかな~」 「30分,かー」 あと30分。 30分の間に見つけなければ。 「まあ,30分なら頑張れるかなー!」