花旦遊馬【ハナダンユマ】。 そして,その後ろにいたのは,辻宮達矢【ツジミヤタツヤ】。 「このマスク凄いだろ?」 遊馬は言いながら,お母さんの顔をかたどったマスクをひらひらと上げる。 「どうして,ここに」 「残念。俺の口からは言えない」 「…」 「劉【リュウ】さんの命令なんでね」 「…っ」 「とりあえず,おやすみ」 とんっと額を押され,そのまま意識は途絶えた。 劉,か。 懐かしい名前を聞いたな。