奈々穂side


私たちの学校もいよいよ夏休み。


私の先を走る奴もいれば,のろのろと後ろを歩く奴もいる。


「ナナー!!」


「ちょっと,待ってってば…」


「早くー!」


「キリア,はしゃぎすぎー」


「しょうがねえだろ,いつもこうじゃねぇか」


「まあね」


久しぶりの海に来た。


零夜,風雅,キリア,私のメンバーで来るのはかなり久しぶり。


「…お願いだから零夜,顔隠して」