「そしたら~,俺が奈々穂をお持ち帰りしますかね~」 「涼」 「嘘だって~。修大怖いよ~」 「涼ちゃんのは冗談に聞こえないんだよー!」 「まるで俺がタラシみたいじゃねぇかよ~」 「実際そうでしょー?」 「ひどいな~」 平然とした顔で涼ちゃんは言う。 涼ちゃんはなに考えてるか,分かんない。 「じゃあ,双葉と進さ~奈々穂に聞いとけよ~?」 「えー,涼聞いとけよ」 「俺は違うクラスだから聞けないでしょ~?」 「そうだけどー,俺なんていわれても知らないからねー?」