春子ちゃんは、あれからさらに大志さんのことを聞き出すと。
なんて素敵なお話なの!と、美弥とはまた違ったテンションで、一人盛り上がっていた。

『明季ちゃん。前の彼氏さんとの辛いことがあったから、すぐに気持ち切り替えられないとは思うけれど。
私はもっと自分の気持ちに素直になった方がいいと思うの!その人のこと気になってるならなおさら!前進あるのみ!』

前途多難だった兄との恋愛を思い出しているのだろうか、春子ちゃんからだいぶ熱のこもった言葉を頂いた。

いつもの穏やかな雰囲気とは裏腹に、力強い言葉で説得にかかる春子ちゃんは、わが義姉ながら本当にかわいらしい。
そんな私の気持ちがでてしまっていたのか、『明季ちゃん聞いてるの!?』とまたお説教をくらってしまった。