少し神妙そうな母の声を感じ取ったのか、愛子は春子ちゃんの顔を覗き込んだ。 春子ちゃんは愛子の行動をみて、残念そうな顔をすぐに消した。そして綺麗なほほ笑みをくれる。 愛子はそれに安心したのか、再び嬉しそうにケーキを食べ始めた。 あ、春子ちゃんのこの笑い方。 相手を慈しむような、ほほ笑み方。 大志さんの笑い方と、似てる。 よっぽど春子ちゃんを見つめてしまったんだろう、春子ちゃんはその微笑みをきょとんとした表情にかえて問いかけた。 「…?どうしたの?」