私だってそんな彼と接して相当上玉だという評価をしたけれど。 その頃仕事が始まったばかりで忙しく、彼氏を作るようなそんな気分ではなかった。 でも、その日は神様がいたずらをした。 私を気にかけていた風には全く見えなかったのに。 帰り際に同じ方向だからと送られたタクシーの中で、番号付のメモを渡されたことには相当おどろいたっけ。 『付き合ってくれる?』 何回かデートを重ねた後だったと思う。 貸してあげるといわれたCDを受け取りに彼の部屋に上がったとき、耳元で甘いささやきが聞こえた。