背後で重い鉄製の扉が、鈍い音を立ててガチャリと閉まった。
中はMRIの機械が中央奥に据え付けられている為か、30平米はありそうなくらい広かった。
「そこに横になって下さい」
そう指示され、私はMRIの台に横になった。
この病院に搬送された時にも同じ検査を受けたのだろうが、その時は意識を失っていた為に記憶は無い。
横になっていると、担当の検査師がゆっくりと近付いてきた。
「始めますから、目を閉じて下さい」
私は言われた通りに目を閉じて、機械の始動を待った。
でも、検査師が女性で良かった。男性の検査師とこんな誰もいない様な場所で2人きりなんて、考えただけでも気持ち悪い。
今度はすぐ側で検査師の声した。
「目を閉じたら、ゆっくりと今までの事を思い出して下さい…
思い残す事が無いようにね!!」
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