暗闇から一筋の光が見えた時、私は無我夢中でその方向に走り出した。

それがどんな意味を持っているのかなど、全く考える事もしなかった。


全力で駆け抜けた暗闇の向こう側は真っ白で、私は光に届いたと思った瞬間に落ちた。

真っ白で底が見えず、いつ到達するかも知れない中で、私は暗闇が恋しくなった。


暗闇ならば、闇に紛れ込んで動かなければ良い。

だが、真っ白ならば、ひたすら動き続けなければならない。



私は一体、どこまで落ちていくのだろう…



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