4人はそれから暫く議論をしていたが…
結局スポーツ刈りの人が、ピザを賭けて幽霊を確認しに行くという事に決まった様だった。
4人が病棟に向かって歩いていき、受付ロビーにも静寂が戻ってきた。
「ふぅ…
こんな所で、あんなに騒がなくても」
そう呟いて溜め息を吐いた時、不意に声を掛けられた。
「そうですよね」
ハッとして振り向くと、いつの間にか高宮さんが座っていた。
「あ、こんにちは。
いつから、そこに座っていたんですか?」
「たった今来たところ」
4人がうるさかったとはいえ、私は全く気付かなかった。
「さっきの人達、幽霊を捕まえるらしいですよ。幽霊っていると思いますか?」
「――そうですね、いると言えばいるし、いないと言えばいないし…」
「高宮さん?」
それから1時間程話をした後、今日もまたその場で別れた。
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