由衣は血を吐きながら、全身を痙攣させ始めた。

もう聞こえていないかも知れないが、それでも私は話し続けた。


「…――そこまでしたのに、それなのに私が帰宅すると、淳也は交通事故で既に帰らぬ人となっていた。

それで私は絶望の余り隣街まで行き、身元を確認出来る物を全て捨てて飛び下り自殺をした。


ただ、淳也を始めメンバーの交通事故死に関して疑問を持っていた私は、携帯電話のアドレスにメンバーの電話番号だけを残しておいた。

私の身元を調べる時に、もしかすると交通事故に気付いた警察が、捜査してくれるのではないかと期待したからだ。


皮肉なものだな。
こういう形で、真相がわかるなんて…


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