「私はね、ずっと映画に出演する事が夢だったのよ。 だから小学生の時からずっと、演劇部に入っていたの。 だから演劇サークルに"暗殺者"の出演依頼がきたときには、平静を装っていたけど、本当は飛び上がりたい程に嬉しかった。 夢じゃないかと思ったわ」 由衣は私の頭を飛び越えると、両手を天に掲げてポーズをとった。 「でもね… メンバーは6人。 出演出来るのは1人。 オーディションとなれば、私が確実に出演出来るとは限らない。 そうなると、皆を殺してしまうしかないじゃない。ね?」 .