何だろう…
それはやはり手帳で、中を開くと何やら文字が所狭しと並んでいた。
建物の非常灯の場所まで移動し、その文字を読むと、私の飛び下り自殺や病院での事件の事などが詳細に渡って記載されていた。
更に進んでいくと、ついにこの大学の名前が登場した。
やはり、あの交通事故について調査していたんだ…
そう思い読み進むと、私や演劇サークルそれに交通事故に関する事は一切無く、入学に関わる裏金についての情報が書かれていた。
「裏金…」
一気に肩の力が抜け、手帳を持つ手が震え始めた。
私は自分の思い違いで、勢いだったとはいえ親切にしてくれた人を殺してしまった――
例え様の無い罪悪感と虚脱感が私を襲い、このまま自首しようかと考えた。
だけどもう…
4人も5人も同じ事だ。
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