もし、私が何かを依頼しているなら、何か痕跡が在る筈だ。自分のパソコンなのに、いちいち消去していると思えない。
もし無ければ、これ以上襲撃される事もなければ、何も心配する事はない。
一番可能性が高いのは、インターネットの履歴だ。
インターネットのアイコンをダブルクリックし、起動させた。
直ぐに画面はホームページにしているらしい、Googleのトップページに切り替わった。
私は祈る様な思いで、アクセス履歴を呼び出した。
最新の位置に特別に長いURLが表示され、私はそれをクリックする――
なぜか直ぐには繋がらず、画面下の青いバーが固まったまま動かない。
もしかすると既に無いサイトなのかも知れないと、中断しようとした時、一気に画面が切り替わった。
マウスを持っていた手が止まり、額に汗が滲み出てきた。
私は声も出せないまま、まるで金縛りにでも遭ったかの様に、そのサイトから目が離せなくなった。
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