しかし、マンションに帰り着き郵便受けを開けた瞬間、何気なく過ぎていた時間が一気に緊迫した。
そこには、奇妙な事をワープロで書いたA4サイズの紙が入っていたのだ。
「お前がその気なら…
お前も同じ様に、殺してやる…
殺してやる!?
な、何これ…」
悪戯だと笑い飛ばそうとしたが、私には思い当たる事があった。
そう、演劇サークルのメンバーが短期間に交通事故で死亡したという事実だ。あの交通事故に関しては、私も何か違和感を感じて納得出来ずにいたのだ。
周囲を見渡すが、誰の気配もない。
いや、もっと重要な事は、この紙が直接投函されているという事だ。つまり、この紙を書いた犯人は、私を知っているのだ。
私はその紙を握り締めると、オートロックを開けて、走って部屋に入った。
一体何が私の周囲で起きているの!?
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