ドーナツが好きってだけだけど(仮)


「おっ、ホントだー内田じゃん。」


夢ちゃんも物珍しそうな顔をしていた。
私同様、普段内田くんを気にかけていない
のだろう。


優しそうな顔をしてるけど
何だか弱そう…

さっき男らしい外山くんと話したばかりだ
ったので余計にそう思った。


「内田くんって意外と小さいよね。
 智ちゃんよりちょっと高いくらい?」



奈々ちゃんが人のよさそうな笑みを浮かべ
おばさんと話し始めた内田くんと、
162cmの私を交互に見比べて言った。


「うん、そうかも。小柄だねー」


私は笑って言葉少なめにそう返す。

テストに負けたのが悔しくて今日は内田く
んに注目してたけど、
内田くん事体には興味がなかったので、
別に身長なんてどーでも良かった。


その後、空になったお弁当箱を鞄にしまい
携帯を開いたところで13時を知らせる
チャイムが鳴る。


1件のメールが入っている。
誰だろう。

メールを開こうとすると、


「おっ、うち部活行くわ。15分からなん
 だ。着替えないといけないし」


と、夢ちゃんが立ち上がって伸びをした。

夢ちゃんが頼んだ大盛りラーメンはスープ
まで綺麗に無くなっており、
追加で注文していたご飯とフルーツも完食
している。


さすがだ。このくらい食べないと厳しい練
習の間もたないのだろう。

「行ってらっしゃい。智ちゃんと食器片付
 けておくよー」

「うん、よろしく。んじゃ行ってくる!」


「また明日ね」