ガラリと教室のドアを開ければ、教室内の皆の視線が一気に此方に集まってくる。
…なんでだろ。
今手繋いでないのに。
大体回りからじっと見られているときは圭と手を繋いでいるときなんだけど…。
そう思い視線を落として圭の手を見ながら疑問符を浮かべていると
「……手、関係ないから」
と意図を読んだかのように私が聞こえるか聞こえないかぐらいの声で言うので、顔あげて圭を見て「あっそ」と返しておく。
「凛たち、席座ろう」
桜がぼーっとしている私達にそう言ったとき、
あ、
皆 桜を見てたのか。
と気付き何だかすっきりした気分になった。

