「ねぇけいくん。
りんたち、おっきくなってもなかよしだよね?」

「あたりまえでしょ」

「ふふ、よかった!」




手を繋いで散歩をしながらそんなことを話していた
小学校に入学する前、6歳の春



――――――………
―――……



「ねぇ圭、今日朝会あったっけ」

「無い筈だよ」

「そう」



そして現在、
手を繋いで通学路を歩きながら回りにちらちらと見られている高校に入学した後、16歳の春




「…何か凄い見られてる気がする」

「うん。どうでも良いけど」

「…そうだね」




仲が良い幼馴染みなんだから、手を繋ぐのは当たり前。
10年後もそんな価値観は変わらないままでした。



今でも変わらず、
僕らは幼馴染み。