レコーディング終了後。
「隆弘さんが
書きたかったものって…?」
車の中。
私は隆弘さんに聞く。
「女にだらしなかった男が
1人の女の子に恋をして変わっていく歌。
社長 は
女にだらしなかった男って言う所に引っかかったんだな。
多分。
俺
一応女にだらしない印象を世間には持たれてないみたいで。」
隆弘さんは
苦笑いで答える。
「俺の本当の中身はしらないんだよ。
世間は。」
「でも。
私は隆弘さんの本性少しでも知れて嬉しいですよ?
もっともっと
自分を出して行けばいいのに。」
「社長の許可が
出ればね?」
車の窓の外を見ると
街は明るく輝いて見えた。